ハジマリ

10/16
前へ
/56ページ
次へ
波音は暇だったので、 窓から外を眺めた。 窓からは 私達が住んでいる寮とその回りには小さな街があった。 その少し奥には、 青く澄んだ海があった。 その海は30分歩けば着きそうな距離だった。 「・・・」 波音は小さい頃を思い出した。 波音は昔、沖縄にすんでいたので、沖縄の海を思い出していた。 海を眺めていると、 子供の頃、海で泳ぎ、 ピンクのイルカと一緒に泳いでいたことを思い出した。 そのイルカは、 私が悲しくなったり、寂しくなったりしたときに歌を 歌っていると、 よってきて、慰めてくれたのだ。
/56ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加