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波音は波流と一緒に住む部屋を見渡した。
「‼‼」
すると、真ん中の机に飾られていた写真に目が行った。
その写真は波流の小さい頃に撮られたものだった。
小さい頃の波流の隣には、見覚えのある女の子が写っていた。
そう・・・
それは波音だった。
「‼」
波音はこの時、初めて波流が思いでの男の子だと気がついた。
その写真の前には、桜貝が飾られていた。
「嘘・・・」
波音は、とても驚いた。
思いでの男の子とおそろいの桜貝まで、波流が持っていた。
波音はなぜ、
波流が懐かしく思ったのか、わかった。
「(思いでの男の子が・・・波流・・・?)」
波音は自然と涙が流れていた。
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