ハジマリ

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「で、どうだった?」 「緋菜のいうとーりだった。」 「で、?」 「断ったよ❗全然知らない人だからさ・・・」 「その人の名前は?」 「成宮浩輝」 「その人、3年男子の先輩の中でモテる先輩だよ!!」 「そうだったんだ。でも、見かけで判断したら、ダメなんだよ❗」 「知ってるよ」 波音は昔、沖縄の方で暮らしていた。 でも、父親の女癖の悪さで、波音が幼稚園に入る前に離婚し引っ越して来たのだ。 しかし、母親は波音をおいて、海外に行ってしまったのだ。 だからか、波音は男を信じれないのだ・・・ 私達は寮に一緒に帰った。 私達が通っている精華学園は全寮制で、二人で1つの部屋をつかう。 異性と同じ部屋になるのは、男子が信用できるかで、きまる。 残念ながら、緋菜子と波音は同じ部屋ではない。 この部屋割りは名前に共通の漢字のあるものできまる。 颯人と風磨は〔風〕繋がりで、同じ部屋。 波音は共通のひとがいなかったため、二人部屋を一人でつかっている。 それぞれ部屋には名前があり、 颯人と風磨は【風】 緋菜子は【日】 波音は【波】 今日も1人になった波音はうたを口ずさむ。 🎵🎵🎵~~~🎵🎵🎵🎵🎵🎵~~~ このうたは小さい頃・・・沖縄の海でよく歌った歌。 この歌を歌うといつも 初恋の男の子が浮かんでくる。 私の好きな人とは、 この子なのだ。 いまだに好き。 「また、逢えたらな~💓」
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