ハジマリ

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波流は隣の席に静かに座った。 その時ちょうどよくチャイムが鳴った。 「それじゃ、授業を始めるぞー❗」 授業がはじまり、生徒全員が机の中から教科書やノートを出した。 私は波流が教科書がないのに気がついた。 「教科書見る?」 「うん、ありがと❤」 そのあと、誰かがあたしを見ているような気がして、隣を見ると、波流がずっとこちらを見ていた。 私は先生に聞こえないくらいの声で聞いてみた。 「どうしたの?」 「波音って、かわってないね。」 「あたしたちって、前に会ったことあるっけ?」 「あるよ❗思い出して♪」 「うん・・・」 「あと、可愛くなった💓」 「え・・・ありがと!」 急に言われたからびっくりしたけど、多分私をからかってるんだと思った。 ➰➰休み時間➰➰ いつもの3人が集まってきた。 「波流君と知り合いだったの?」 「全然知らないよ❗でも、前に会ったことあるみたい。」 「なんだよ、それ!?」 「からかわれてるだけじゃね?」 「そういう風にはみえなかったけどなぁ~」 「とにかく、気をつけろよ❗」 颯人が波音のことをすごく誰よりも気にしていることには、鈍感な波音は気付いていなかった。
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