ぬいぐるみ

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 午後5時  お嬢様は私の頭部を太ももに乗せ片手にはウサギのぬいぐるみ、片手にはクマのぬいぐるみを持ちベッド上で対話させています 「クーは好きな人とかいないの?」  お嬢様はクマのぬいぐるみに話し掛けました 「うーん、いないなぁ。リサはいるの?」 「うん!いるよ!」  お嬢様は頬を赤く染め私にチラリとお眼を下さいました 「あっ!ウサわかっちゃった!いっつも大事に扱ってるその執事さんでしょ!?」  ウサギのぬいぐるみが小刻みに震えながら言いました 「えへへ、バレた」  お嬢様の頬はより一層赤くなり、ぬいぐるみを捨て私を力一杯抱きしめ 「大好き」  と、私に軽いキスを与えてくださいました
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