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目が覚めると、すでに午前七時を回っていた。 俺は慌てて部屋のカーテンを開ける。 すると、窓の外には、白銀の世界が一面に広がっていた。 そこには、闇もなく、ただ太陽に光が燦々と降り注いでいる。 そして、真っ白い雪が、そこに存在する、あらゆるものを埋め尽くしていた。 あらゆる汚いものを、白く塗りつぶしていた。 それは、まさに、穢れのない純白な世界だった。
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