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少しずつ、笑顔で造った外骨格が潰れていく音がします。
書類を一枚片付ける毎に。
書類を一枚作成する度に。
みしみしと。
びきびきと。
必死で造った笑顔の外装が割れて、やわらかい部分が零れそうになります。
どろりとした物が溢れそうになります。
僕は慌てて、ひび割れた外骨格に、薄く剥げてきた外装に笑顔を塗り込んでそれを防ぐのです。
笑顔は鳴き声。
笑顔は生命線。
しかし、その笑顔に縋るほどに自分が弱虫であると周囲へ触れ回ることに繋がり、結果として攻撃が苛烈になっていくのです。
そして弱虫は壊れるのです。
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