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自分が壊れる様を、左上の辺りからぼんやりと眺めていました。
やわらかい酸性のナニカが、オフィスに溢れます。
隣に座っていた同僚をマグカップで殴って、悲鳴を上げた女子社員の口には先程手直しした書類を叩き込む。
オフィス全体を見渡すように設置された上司のデスクに駆け寄ると、「ひょおおおお!」と奇声を上げながら全身で突っ込みました。
涙なのか鼻水なのか涎なのか、透明な液が顔中をコーティングしていきます。
左上、壊れた僕を見る僕は、窓の外から甘い匂いがすることに気付きました。
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