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雪が、雪が降っていた。
外の景色は、雪で覆われ、蒼白の世界をつくりだしている。
窓越しに空を見上げながら、僕は興奮していた。「雪だ」 ペンキの下に隠れたコンクリート壁で覆われたこの部屋は、布団を被っていてもなお寒い。外の景色も手伝ってか、体の芯まで冷えきったかのような感覚に襲われ、体を震え上がらせる。
僕は寒さに耐えながらも、ストーブに手を伸ばし電源をつける。そしてまた、布団の中に潜り込む。
降雪なんて天気予報ではやっていなかった。こんなのは不意討ち。不意打ちだ。不一致だ。whichだ。
初めての雪がこんなにも突然なんて。
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