しろこ×九尾くん

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***** ***** ***** ***** 身を切るような寒さが辺りを支配している。 ほう、と吐いた息は、白くなって真っ暗な夜空に溶けていった。 いつもはしんと静まり返っている神社の中は、二年参りに来た沢山の人で賑わっている。 ―――現在、23時45分。 あと15分で、新年を迎える。 「はわわわわ‥、さささっ、さむいですっ」 その人ごみの中に、肩をさすりながら小さくなっている銀髪の少女と、 「お前のその格好じゃあなあ(笑)」 その少女を見つめながら呆れたように笑う少年が一人。 「くくく九尾先輩は、寒くないんですか‥?」 背の低い少女がおずおずと見上げると、 「俺は中に着込んでるからな。てゆーか、なんでお前は上着着て来なかったんだよ」 "九尾"と呼ばれた少年は得意げに答えた。
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