しろこ×九尾くん

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「しょうがねえなあ‥じゃあ、せめてこれだけは羽織っとけよ」 「え、ちょ」 言うが早いか、しゅるると首から真っ赤なストールを外すと、ふわり、と素早くしろこの肩にかける。 「上着着ねえんならこれくらいはしてもらわねえとな」 「で、でもっ――」 「あー駄目駄目っ!さっきはお前の言うこと聞いてやったんだから、今度は俺の聞いてもらうぞ?」 まだ反論しようとするしろこと目の高さを合わせながら、九尾は意地悪そうに笑った。 「まったく、お前は女の子なんだからもう少し体大事にしなきゃだめだぞ―?」 「‥‥はい、ありがとうございます」 九尾がストールを直しながらそう言うと、しろこは寒さで少し赤らんだ頬を緩ませて嬉しそうに笑った。
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