しろこ×九尾くん

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「――っと、そんなことしてる間にもうそろそろ年明けかあ」 ふと時計を見上げれば、あと数分でもう12時、という時間になっている。 神社の中にいる人々も、いっそう浮き立っているように見えた。 「はわわ、もうそんな時間ですか‥!」 「今年ももう終わりかあ‥早えもんだな」 「楽しいこと、いろいろありましたね」 「ああ」 今年1年間を振り返りながら、2人は微笑んだ。 「――九尾先輩」 しばらくして、ふとしろこが顔を上げる。 「ん?」 どした、と下げた目線が、しろこの目線と交わった。
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