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そうやってお礼を言いつつも、ようやく解放されたとホッとし、
僕は乞食のじいさんに見送られるまま、ともかくその場を後にした。
ジーパンのポケットにもらった紙をもそげ込んで、河原のそばの階段を駆け上がって、目的の駅に急いだ。
その後、電車に乗って、座席に座ると、ジーパンのポケットの中がごわついたので、さっき乞食のじいさんからもらったおみくじみたいな紙のことを思い出した。
電車に揺られながら、きちんと折り畳まれたその紙を広げると、中にはバーコードリーダーが大きく記載されているだけ。
「たったこれだけかよ。ゲームの説明も何も 書いてないみたいだが?
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