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用を足して、コップに言われた通り出し。 手を洗い外へ。
田所部長と女性のそばに戻ると、部長が冷めた口調でこう言った。
「では、これより試験を開始する。君にはこれから実体験型のゲームをしてもらおうと思っているんだが」
「あのでも僕は、面接をしてもらえると連絡があって、今日、貴社に参ったのですが」
「そう。つまりこれから参加してもらうゲームが、就職の面接試験になるんだ。だから心してゲームに参加してくれたまえ。そしてもし君が、今から行うゲームを時間内にクリアしたなら、晴れて君を我が社の社員として向かえよう」
「えっ、ゲームをクリアするだけで、正社員になれるんですか?社長とか副社長とかの最終面接は、受けなくていいんですか?」
「ああ、つまりそういうことだ。但しこれは初めて導入された面接試験で、君の結果は、すべてモニタリングされているし、いわば試験の試験なんでね」
意味が分かりません?と言いたいところを、必死でこらえる。
「このゲームを、採用試験に取り入れるかどうか、君を参考にして検討することになっていてね。だからゲーム終了後、我が社を出てから、何があろうと体験した面接ゲームのことは、口外してはならない。その約束が出来なければ、もし合格しても、不採用となるが、約束をしてもらえるかな」
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