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「何よ。あんた達、一人一人○×▲‥‥」
オカマの仰天言葉に、じいさん達は、思わず押し黙った。
「それでいいのよ。まずは冷静になって。あんた達が今取り合っている封筒を全部、地面に置きなさい」
じいさん達は、マツミデラックスのあまりの勢いに、しぶしぶ七枚の茶封筒を地面に並べた。
「そうよ。いい子達ね。実は、この中の一枚が、彼の落とした物らしいのよ。だから、それは返してもらうわよ。残りの六枚を二人ずつ組になって、仲良く封を切ればいいじゃない。どうせお金になるような物なんて、何も入っていないと思うけどさ」
マツミデラックスがそう裁きを下すと、じいさん達は悔しそうだったが、それぞれ…
「まぁ、仕方がない」
「それなら文句はねぇ」と言って我慢した。
そして代表格の一人が、まるで最初から決められていた台詞であるかのようにこう続けた。
「では、そこのぼうずに、自分の封筒を先に取ってもらってくれ」
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