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マツミデラックスは、尚人の方にその大きな顔を近づけて来て
「どう、お役に立てたかしら」と、ささやいた。
「ハイ」
尚人は、深々と頭をさげた。
マツミデラックスは、尚人の頭に祝福のキッス。
「良かったわね。さぁ、じいさん達のお許しが出たんだから、あんたの番よ」
もうかんべんしてくれ。そっちの毛はない。尚人が内心そう思っていると、
再びここで、アナウンスが流れて来て、
「では問題です。この七枚の封筒の中に、あなたが川に落とした封筒が、確かに一枚あります。果たしてそれがどれなのか覚えていますか」
「どうぞあなたの封筒だと思われるものを、正確に選んで下さい」
「ええ、そっそんな。どんな特徴があったっけ」
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