(八)京都にある業界大手のゲーム機メーカー

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そうだ。川に落としたんだから封筒のどこかが濡れてないか。 いや、すでに乾いていたとしても、一度濡れた封筒って、何か違うはず。 すると〆の文字が、印されている二枚の封筒のうち一枚が、少し膨張している。 じっくり触ってみると、ブヨブヨした不自然な感触がして、墨で書かれた「〆」の文字も幾分にじんでいる。 これだ。きっとこれに違いな。尚人はその封筒を掴んだ。 「あんた、それで間違いないのね」 マツミデラックスが、満面の笑顔で、尚人の頭にまたキッス。 「ありがとうございます」 「おお、ぼうず。大切な封筒が、見つかって良かったな」   じいさん達からもそんな言葉が口々に上った。
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