(八)京都にある業界大手のゲーム機メーカー

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尚人は、アナウンスの声にイライラしていたが、そこはこらえて指示された通り、プレハブ小屋の中に入って行った。 茶封筒を持ったままドアを閉めると、じきにカギが自動的に閉まる音がした。 尚人は、最初、何が始まるのだろうかと、ぼんやり窓のないその小屋の中を見渡していた。 すると、部屋の片隅に、ちょうど五十センチ四方ぐらいの小さな冷蔵庫が置かれていた。 この時、天井部分の穴から高温の熱風が吹いてきて、どんどん部屋の気温が高くなっていった。 尚人の体からはみるみる汗が噴出し、したたり落ちた。 そのうち尚人の全身は、極度の乾燥状態になって、汗をかいても落ちず、すぐに乾くようになった。 「なんだこれは。まるで砂漠にいるみたいになってきたじゃないか」   尚人は頭がくらくらしてきて、意識ももうろうとして、やがて水を求めるようになった。 助けて。水、水が飲みたい。
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