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「あの~僕、合格してるんでしょうか?」
「まぁ、そう焦らず。じきに分かりますよ」
女性は含んだような言い方をして、ゆっくり歩き出した。
そして尚人を誘うかのように微笑みかけてきて、ホールの奥にあるドアを開けた。
彼女と一緒に外へ出てみると、そこは最初に入ったこの別館の正面玄関に続いていた。
別館の外に出て、本社社屋を横目に見ながら、門の方へ。
そこまで彼女が付き添ってくれていたので、尚人は名前を尋ねた。
「もしよければ、ぜひお名前を教えて下さい」
「ああ、申し遅れました。私は綾瀬まさみと申します」
ゲッ、なんか聞いたことがあるような名前だな。
懐かしのセカチュウの二大女優を合体させたような名前じゃないか。
しかも色白で、美人度もどちらとも同じクラスだな。
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