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そしてうかつにも、あの時の記憶の通り、きれいなエスカレーターを使って、二階に上がってしまった。
これはゲームの進め方としては、リスクが高い方向を選んでいた。
僕はそのことに気づかず先へ先へ。
すると人事部の部屋から、早くもトラップと思える、おやじ部長が出て来て、いきなり怒鳴りつけて来た。
「こらっ、何しとるんだ。お前は新入社員だろ。仕事をさぼってないで、早く一階へおりろ」
相手は、僕を捕まえようと、ズカズカ近づいて来る。
僕はあわてて逃げた。
するとおやじ部長も、ものすごい勢いで追いかけて来る。
僕は逃げながら、腕についている装置を見た。
どうやらそれは、ポイントの数を表示する装置だったようで、気づい時には、どんどん数が減って行くばかりだった。
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