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「爆狼怪人って、暴露怪人のことだよな。お前指定で、しかも相手は、やたらお前のことを知っているみたいだぜ。なんてこったやっぱりお前の事件と、東京の事件はつながっていたんだな」
あの東京から来た向井という捜査官の言った通りだった。
僕が都銀行に侵入させてしまったウィルスの事件。あれは首都を襲った事件のいわば予行演習だった。
くそっ、僕を含めて、今の悩める学生達を実行部隊にするだなんて許せない。
僕は、いつまでも亡霊のようにつきまとって不安がらせる爆狼怪人に、怒りにも似た感情が込み上げてきた。
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