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「ああ、新幹線を降りたら中央改札を出てくれ。そこでこの前、私と一緒に京都に出向いていた谷岡捜査官が待っているから、彼の車でこちらへ来て欲しいんだ」
「でも、お金が…」
それに僕は、あの谷岡という若い捜査官が苦手なんだ。
勘弁してくれ。
やっぱ、あんたらは僕に取って疫病神か?
「大丈夫。交通費は支給するから、でも新幹線の自由席代の片道分しか出ないから、それは我慢してくれないかな」
「えっそんなぁ~」
「言っておくが、これは裁判員制度の裁判員と同じで、君には私の依頼に従う義務があるんだ。国民としてね。それを肝に銘じて行動してくれたまえ」
ああ、もう最悪だ。やっぱコイツらは疫病神どころか悪魔だ。
まったく、刑事ってものに、一度睨まれたら最後だな。
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