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「くそっ、また隠れたぞ。どこへ行った」
するとこの時、廊下に突如『オツボネーヤ』と書かれた名札を付けた女が現われた。
メガネをかけた陰険そうなOLで、彼女は、ゆっくり歩き出して、資料室の前でピタリと足を止めた。
オツボネーヤは、突然ドアを開けて中に入って来た。
僕は、ドキドキしながら息を殺して、一つの書棚の後ろに身を隠した。
彼女は、棚の間をウロウロ行ったり来たり。
だかその後、OLは、自分の探していた書類を見つけると、一通り部屋中を見渡してから、また外の廊下に出て行った。
「ヒー、危ないところだった。なんちゅうトラップだ。とにかく急いで二十ポイントのファイルをゲットしなければ」
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