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この銀行が大きくなったのは、あの時代に、損してもいない巨額な金を、税金で補てんしてもらっていたからに違いない。
「でもゲームの中とはいえ。でかしたぞ。何年も前から隠していた不正を、この僕が、あばいただなんて。さてと、ここからはどうするんだ？」
時間内であれば、他にも見え隠れしているファイルや資料をゲットしたいところだったが…
この時、こんな音声が、資料室のどこからともなく響いてきた。
「さて、ポイントを仮りゲットされましたが、確定するには、手に入れたファイルを、ただちに公開ボックスの位置まで運ばなければなりません」
「ただし、誰かに見つかったり、とがめられたりすれば、あなたは一貫の終わり」
「じきに銀行を首になります」
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