412人が本棚に入れています
本棚に追加
/237ページ
僕は逃げて、イラストのお客達が、立ったり座ったりしている待合いホールの方へ進んだ。
公開ボックスの一つとされているカメラマン(マスコミ行き)の男が歩き出して、窓口カウンターの正面の席に座り、カバンを開けたり閉めたりしている。
僕はそのカバンを目指して走った。
追いかけて来る本店支店長や、立ち上がった女子行員、彼らと正面から出くわさないよう逃げて、
お客にぶつからぬよう身をかわし、ついにカメラマンのカバンの前へ。
すると頭取一行が、外出する予定だったのか、店舗の入口付近に近づいてきて…
きれいな秘書がなぜか「ちょっと、そこの君」
そう言って、手を大きく振りながら、僕の方に向かって来る。
最初のコメントを投稿しよう!