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前は、なんとかミッションを終えることが出来たが、ポイント換算の量的には、まだぜんぜん満足出来る結果ではないし、一発大物狙いはリスクが大き過ぎる。
「ここは一つ、慎重に行くぞ」
そう思いながら、エレベーターの前に進むと、さっき入口で挨拶を交わした受付嬢の一人が立ち上がって、僕を追いかけて来た。
彼女は僕の目の前に立つと「渡したい物があります」と小声でささやいた。
受付嬢が後ろの手に隠し持っているのは、ハートマークが付いた手紙。
明らかにラブレターじゃないか。
「ちっ、いくらかわいくったって、イラストの女は好みじゃないぞ」
そう思いつつ。悪くない気分。
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