(一)乞食がくれたバーコードリーダー

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当時は周囲の期待を裏切らず合格出来たことで、人生において何か大きな偉業を成したような錯覚に陥っていた。 ようやく受験から解放されてホッとした瞬間、もはやその時点で疲れ切っていたのかもしれない。 大学四年間は、周りの友達や先輩達と同じく、午後まで下宿先で寝て… むろん授業やゼミには顔を出したが、サークル活動メインで、夜はバイトづけの日々。 将来のことなどあまり考えもしなかった。   今から何か資格取るために、思いっきり勉強するのも正直キツイ。 周りはみんなシュウカツ中なのに、僕だけ勉強なんて。 そもそも日本では、一番勉強する時期が、中学から高校にかけて、それが一般的だ。
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