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その中の一人、諸星健吾の場合を例にとって見てみよう。
ある日、彼のスマートフォンに、出どころ不明の無料お試しゲームのURLが送信されて来た。
このゲームにひっかかった他の学生達と同じく彼もまた、軽い気持ちでそのURLを削除せずに置いていた。
実際のURLにアクセスしてみて、ちらっと解説を読むと、
国会議事堂に隠れている妖怪達を見つけ出して、国会の外に放り出すという内容の無料お試しゲームだと書いてあった。
健吾はそのURLを保存したまま、予定があったので、急いで大学に向かった。
授業を終えて、その足でボードゲームサークルの集いに顔を出した。
楽しい時間が過ぎて、サークルの集いはお開きとなり、残った仲間と一緒にいたところで、健吾はスマホに保存していたゲームのことを思い出した。
そこで何気に取り出してみて、友達と話しながら中身を確認してみた。
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