(五)点をつなぐ、捜査開始

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画面をタップして足下を拡大すると、それは黒い手だった。 「これ以上、先へ進むな」   そうスマホから不気味な声がすると、友達二人もぎょっとして画面を深々とのぞき込んだ。 すると突然、黒い手の周りが闇の穴となって広がって行き、健吾のキャラはどんどん闇に引込まれて行き… 当のゲームをしている本人も、急に苦しみ出した。 「苦しい、助けて」 「お前、何、冗談言ってるんだよ。おい、健吾」 友達の英太が代わりにスマホをいじり出した。 「足が痛い助けて。抜けそう。痛い」 「えっ、おい、どうしよう」   竜二も動揺して「ほらっ、アイテムのワインとか金とか渡したら」 と、すっかりあわててそう口走る。
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