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すると、竜二がじれったがって、健吾の手からスマホを抜き取り、ゲームを実行し出した。
竜二が健吾のキャラを動かし、緑と供に倒れて来たドアを支えた。
と、生身の竜二はじきに、腕をガタガタ震わせて苦しみかけた。
「おっ重い。肩がつぶれる。ウッウソだ。マジ重い」
「だから言ったじゃん。ホントに体感するって」
「えっ、マジで」
英太もびびって、そう尋ねる。
「健吾、よく分かったから、助けてくれ」
健吾のキャラがドアを受け止めているうちに、あろうことか、かわいいキャラの緑はサッと手を引っ込めて、ドアの下敷きにならないようそこから離れた。
「ウゲー、そんな」
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