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「それより、あの緑とか言う女。マジでイヤなヤツ」
重さから解放された竜二が、怒りをあらわに吠える。
「探し出して、あの女のミッションを邪魔してやろうぜ」
「えっそんなムダなことやめようよ。意味ないって」
「あの子、要領よさげだったもんな。今から急いでも、このゲームのハードさからして、追いつけないかもよ」
英太も言う。
「クソ。二人供、こけにされて悔しくないのか」
竜二はもともと根に持つタイプ。ここまで言うのも無理はない。
「それよか、今度は俺が行かせてもらうぜ」
体感型ゲームの恐怖をまだ知らない英太は、すっかり本気モード。
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