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すると妙なことに、後ろにも顔があって、それは世にも恐ろしい鬼女の顔だった。
三人がたまげていると、
その鬼女の口が、突然パカッと大きく開いて、そこからヘビそのものの生々しい舌が出て来た。
英太は大あわて、ナイフを取り出し、舌を切り裂きまくった。
しかし次から次へと再生されて、ヘビそのものの舌がじきに延びて来る。
「どうすんだよ」
やがてヘビの頭が接近し、隙をついて健吾のキャラに噛みついて来た。
「痛い。噛まれた。どうしよう」
健吾に変わって、ゲームをしていた英太が叫んだ。
「ああ左の手が、急にしびれてきた」
現実の英太がそう言って、小刻みに左手を震わせた。
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