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すると、男子学生のプレーヤーは、ヘビ顔の方ではなく、美しい顔をした女の側に回り込んで、持っているアイテムのうち、キラキラ光るダイヤをちらつかせて見せていた。
女がダイヤに夢中になって手を延ばし、そちらの方に歩いて行く。
そこで男子生徒が、ダイヤをおしげもなく、ゴミ箱に放り込むと、女もそこに飛び込んだ。
男子生徒は大喜び。見事、鬼女の妖怪をゲットした。
「おい、見ろよ。ダイヤなんてアイテム持ってやがるぜ」
竜二がそういって、スマホの画面を指さした。
「これ、ケンゴに返すから、そのままゲームを続けろよ」
英太が震えていない方の手で、スマホを返して来た。
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