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やがて広間の三隅に陣取っていた歴史上の有名な政治家達の銅像が突如動き出した。
タケルなる医学部生は、三体の銅像を敵にする気はなかったようで、すっ飛んで逃げた。
そこで健吾も彼の背を追うべく、キャラを動かした。
タケルのキャラは右側の通路を走った。
「どうせなら衆議院の方が見たかったけど」
竜二がこの期に及んでまだ冗談を言う。
「おい、健吾、後ろから銅像が追って来るぞ」
「ヒェー、オレ急げ。待ってろよ英太。解毒剤見つけてやっからな」
「うう、苦しい。くっくるしい」
英太がそういって、衰弱して行く。竜二がその体を支えた。
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