(五)点をつなぐ、捜査開始

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健吾は青ざめた表情のままうなずいた。 足元で倒れている親友の姿が、いやが応にも目に入ってきて、手が震える。 その手を竜二がギュッと握りしめた。 「落ち着け」   健吾はうなずいた。涙が溢れている。 まるで水のフィルターがかかったみたいにかすむ数字の119を震える指で押した。
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