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『ごめんな,もう終わったから』
「っ!うん‥」
『‥そろそろ寝るか』
「‥‥‥‥‥うんっ」
『明日学校は?』
「いくよ‥もう大丈夫」
『そうか‥』
ベッドに二人で入る
‥‥‥ここに何人の女が‥
いけないいけない!
『みずき,どうした?』
「ん?なんでもない‥」
まともにたっくんと目が合う
『みずき‥』
たっくんがあたしを抱き締め
キスをしてきた
今までと違う,大人の雰囲気だった
あたしはもう
覚悟をしていた
たっくんになら
あげていいって思えた
‥‥‥‥‥のに
『‥‥‥だめだ』
「‥‥‥‥え‥?」
『みずきが卒業するまで,そういうことしないって決めたんだ』
「あ‥‥あたしは大丈夫だよ?」
『ダメなんだ‥』
たっくんがあたしから
目をそらす
『こういう関係になった以上,俺には‥責任がある。卒業したら‥卒業するまで,俺はそういうことしないつもりだ』
そっか‥そうなんだ
「うん‥ありがとう」
『おやすみ』
「オヤスミ」
あたしの事を想ってくれてる
それは分かってるけど
あたしは焦っていた
すれば,あたしは完全に
彼のモノになれる気がしたから
だから‥だから
もう心がぐちゃぐちゃ
彼は“大人”
あたしは“子供”
その違いを見せつけられたようで
少し悲しかった
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