学校へ

2/3
前へ
/140ページ
次へ
朝は,家まで送ってもらってから ちゃんと自分で学校へ行った 靴を履き替えていると 3人の先輩に声を掛けられた [神尾と付き合ってんだよね?] 「付き合ってません」 [言えばいいだろ?この子はアイツがこの学校来たときから好きだったんだよ] 「‥‥‥付き合ってませんから」 気の強そうな先輩の横に 半泣きのような先輩が一人いた ‥‥‥‥‥この人も好きなんだ‥ [いきなりでてきて,たいして可愛くもねえのにでしゃばんじゃねえよ] 『何やってるんだ?』 「!」 [神尾っ‥] 先生が教科書で先輩の頭を叩く 『朝のST始まってるぞ』 [やっぱ彼女のこと心配なんだねー?] 『彼女‥?』 先生が一瞬黙った 『はは‥俺はそんな危険なことしないよ。さ,早く教室に行けよ。岩瀬さんもな』 先輩はしぶしぶ去って行った 先生は,あたしの方をチラッと見て 『一時間目,お前のクラスだから。早く戻れよ‥』 と言って去って行った でもあたしは,先生が先輩に 言った言葉が少し傷ついた 嘘だって分かってるけど クールな先生が嫌だ あたしは一時間目を 保健室で過ごすことにした
/140ページ

最初のコメントを投稿しよう!

645人が本棚に入れています
本棚に追加