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僕の名前は「シース」
由来は「清く美しく」と言う、古代の言葉からなんだって。
でもね、僕は他のドラゴンと違うところがあるんだ。
それはね「鱗」がないこと……
たまに身体の一部分の鱗が取れて生まれて来るドラゴンもいるらしいけど、僕はそれとはちがうらしい。
「真っ白できもちわる!」
それがシースに掛けられた最初の一声だった。
シースが小さな頃は、他のドラゴンに会う度にそう言われつづけ、自分の寝床に悪戯をされるくらい、谷の皆から忌み嫌われていた。
「僕の身体はどうして白いのかな……」
透明な雫が、自らの腕に滴り落ちた。
シースは、嫌だった。
皆から嫌われるこの身体が、この色が――
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