嘘つきの始まり

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「ん……ふぁ~……」  清々しい朝、太陽が光って、瞼を瞑っていても、届いて来る。 ゆっくりと瞼を明けるといつもの風景が――  ――なかった。 死屍累累。ドラゴンの血。人の血。動物の血。 それがが結晶と化していた。 「どういうこと……?」  足元には何やら見覚えのある書物があった。 「結晶の秘術」  そのとき、脳裏にスパークが弾けとんだ。 「僕が殺したんだ」  そう、白竜シースは仲間を裏切り殺してしまったのだ。
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