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「僕はどう償えばいいの……?」
もう一人の僕が言う。
「僕が君の命を繋ごう。そして、全ての命が終わるまで見届けよう」
「でも僕は悪いことをした。いつかきっと僕のことを殺しに来る人がくるはずだ」
またもう一人の僕が言う。
「ならその人にも同じ罪を償わせよう」
その時シースは思った。
僕は一生一人で生きていくんだって――
罪を償わせるのは不可能。
なら結晶の力で繋げばいい。
すると、その人は人、もしくは別のものになってしまう。
そう、一生独り。
白竜シースは独りぼっちなのだ。
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