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時刻は午前4時頃。
鼻歌交じりにスキップで暗い道を歩く一人の男。
だらしなく着崩したスーツ姿で、
片手にはコンビニの袋。
街灯に照らされた髪は暗めの茶色。
長さは肩にギリギリつかないくらいで、少し跳ねを加えるなどして遊ばせた毛先。
割りと身長は高い方で178cm。
左耳にはピアスを三つ、右耳には一つ。
五十嵐家次男、五十嵐綴(いがらし つづり)
23歳。
仕事のホストクラブからの帰りで、
なにやら機嫌が良いらしい。
それもそのはず、今日は月末で給料日。
懐があったかい。
なので家で寝ている弟に弟の好物のプリンを買ってやった。
ついでに自分の分も。
買う際に一瞬頭をよぎった兄の事は無かった事に。
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