1人が本棚に入れています
本棚に追加
「ただいま。」
叫んだ綴の足を片足で踏み付けつつ、薄い笑みを浮かべて雅に帰宅の挨拶をする単。
「…おかえり。」
雅は素っ気なくそれだけを返すと、足早に家の中へと戻って行った。
「痛い痛い痛い痛い痛い!兄貴っ!痛いて!」
足の痛みにうるさく騒ぎ続ける綴。
単はそんな綴を無表情に一瞥した後、再び薄い笑みを浮かべて、
「痛くしとるんやから、当たり前やん。」
と告げ、足を離して家の中に入っていった。
「あんのくそ兄貴…。」
その後を追うように綴も、愚痴を零しつつ家の中へ。
end.
最初のコメントを投稿しよう!