“トリエスト”・”トリエストⅡ”

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     …… 口に咥えられた葉巻が煙を昇らせるも… その過去には、葉巻への今見ぬ火種が必ずある。 未知数な宝物に踊らされた輩の一人にして、唯一真実に辿り着いた「青年」も… 16年の時を経て、老いた「青年」と共にその後の災厄を打ち崩した「その息子」も… 二つの物語は、炙り出された煙の一筋でしかない。 この火種は既に消え失せていた… 、
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