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よく見ると戦闘で付けた傷がいくつもあった。いつも無茶させてばかりだったからな
そっと手を置き撫でる
「いつもありがとな」
それといつも無茶させてごめんなさいと思っていると後ろからいきなり声がした
「あの…っ」
「…!?」
びっくりして声がした方を向くと一人の女性整備士さんが立っていた
「えっと…何ですか?」
機体から手を離し、さっきの独り言聞かれちゃったかな…と恥ずかしくなりながらも相手に近付くと少し顔を俯かせ恥ずかしそうにしながら可愛らしい袋を俺の前に差し出してきた
突然で目を丸くしている俺に"あげます"と言ってくる
「えっあ、くれるの…?ありがとう」
動揺しながらも素直に受け取ると整備士さんはニコッと笑って"では失礼します"と言ってハンガーから出て行ってしまった
貰ったものをよく見るとリボンの形をしたクッキーが入っていた。バレンタインで貰ったのはすごく久しぶりでそれを見ながらニヤニヤする。俺だって男だ。貰って嬉しくないわけがない
「後でスカイアイに自慢しよーっと」
貰った物を大事にポケットに入れて、まず最初にオメガ隊の皆にでも自慢しようとオメガ隊がいそうな所に向かって歩いた。
END
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