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「あれ、サイファーとピクシーじゃねえか。こんなところで何してんだ?」
前を向くとクロウ1、2がこちらに向かって歩いて来ていた。それを見たサイファーがニヤリッと笑いクロウの前に行く
「PJどこにいるか知らないか?」
とクロウに聞くサイファー。クロウは呆れたように苦笑し
「PJは食堂で彼女さんとイチャコラしてたぜ」
と言ってきた。それを聞くとサイファーが"サンキュー"と言う
「お、う…っ!?!!」
ニカッと笑おうとしたクロウ二人にサイファーが至近距離でケーキを顔に付ける
「お礼にそれやるよ。ちゃんと味わって食えよ」
と言いながら再び全力疾走して逃げる。次の目的地は食堂だな
逃げる途中後ろから「サイファァァァァァァア!!!…ゲホッゲホッ」と言う叫び声が聞こえたが、まあいいだろう
全力疾走で食堂に行くとPJとその彼女が楽しそうに会話をしていた。それでもお構いなしにサイファーがPJに近付く
「よお、PJ」
「あ、サイファーとピクシーじゃないっすか!!どうしたんすか?」
こちらに気付いたPJはニカッと笑う。
「いやいや…ちょっとなっ!!」
サイファーは早速PJの顔面にケーキを張り付けさせグリグリと押し潰している
「おふ、っ!?!?…ちょっ…サイ、ファ……ッ苦しっ…!!」
「んー?何だぁ?聞こえねーなぁー?」
PJが苦しそうにサイファーの手を掴み止めさせようと試みるが無駄に終わりサイファーはニヤニヤと笑いながら今だ押し付けている。その間彼女は唖然としていた。
「よし、PJェー味わって食えよ?サイファーからのバレンタインだからな。じゃっ」
サイファーはケーキの押し付けに気が済んだのか手を離し、手に付いたケーキをPJの服で拭い爽やかな笑みで去っていく。それに俺もついて行く。……恐るべし相棒
その後は今までのように仲間皆に顔面にケーキを投げ付けて行ったサイファー。
暫く経ち、ようやく全員に投げ終えて部屋に向かう行路につく
「いやー、サイファー面白かったな。PJ今ごろどうしてるんだろうな?」
ははっと笑いながら横にいるサイファーに話しかける、が横にいるはずのサイファーが消えていて反射的に後ろを向くと目の前にサイファーが笑みを浮かべ
「油断は禁物だぜ?相棒っ」
ベチャッ
「っ!!!」
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