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「なんでお前が?」
チョコと私を交互に見て不思議そうに聞いてくる。
私は、ははっと苦笑しながらパシリですと言う
「では、失礼しましたー」
と言い一礼して隊長の部屋から出る。さて次はキリアコフ中尉だな。起きてるかなーと思いながら部屋の前に来る。
コンコンとノックする…が反応なし…まあいいや入っちゃえ。
ドアを開けると薄暗く、規則正しい寝息が聞こえてきた
「やっぱ寝てるか…。失礼しまーす」
小声で言いながら部屋に入りキリアコフ中尉が寝ているベッドを覗く
おぉ、さすが美形。寝顔もキレイなことで…と思いながら寝顔を眺める
こんなとこ女子に見られたフルボッコだなと思っていると中尉の目がいきなり開き私とバッチリ目が合う。
中尉はびっくりし側に置いてある銃に手をかけようとする、が…じっと見てきて私であると分かると途端に眉間にシワを寄せ銃を掴もうとした手を引っ込める
「グットモーニング、中尉」
爽やかな挨拶をするが中尉から返ってきたのは舌打ちといつもより低い声の「何」と言う言葉だった
「まあまあ、そんな怒らないで。悪戯しに来たんじゃないですよ?ちゃんと用があって来ました」
ポケットに無理矢理入れた大量のチョコをどさどさーとベッドに置く
「なにこれ」
「チョコです。可愛らしい女子からの」
「…はぁ…?なんで君が持ってんのさ」
「ウヘヘ、パシリですウヘヘ」
「キモい」
先程隊長としたような会話をする。
中尉は大量のチョコを目の前にしてめんどくさい…といった顔をしながら頭をポリポリとかく
「で?用件はこれで終わり?」
「はい」
「じゃあ出て行ってくれる?」
「チッ、せっかく届けに来てやったのに」
「あ?何か言った?」
「いーえ、何も。では」
ドアの前に行き開け出ようとする。そして振り返り
「あ、中尉涎垂らしてましたよ」
「!!」
「うはっ、じゃあ」
と少し悪戯をして出て来た。涎垂らしてたら迷わず写メとりますけど
…さて、任務完了したし次はみんなに渡すチョコを買いに行きますか
END
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