第一章

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私、楠アカネは剣士見習いとして冒険者をやっています そして今、あとちょっとでLV10に到達しようとしています そんな私もまだ16歳ですからバリバリ学生です 授業中なのです 「…………」 ……今日は雨。だけど夜には晴れる予定 雨の日には水棲系モンスターが地上に出るから、結構レアなアイテムが手に入る そう思うと放課後が待ち遠しい 「……アカネちゃん。放課後が待ち遠しいって顔だね」 「…………」 隣の声に口の端を持ち上げて答える 今話しかけてきたのは隣の席の斥葉ミキ。LV8の銃士 結構仲のいいクラスメート 「……どこ行くの?」 「……ナード湿地かな」 「……りょーかい」 「えー、ではこれにて今日の授業は終了とします。雨ですので戦いに集中しすぎて風邪をひかないように。ではまた来週」 そう言って担任が教室を出る 「終わった~~!」 「じゃあ準備して行こうか」 クラスの皆それぞれが動き出す 私とミキは鞄に荷物を手早くまとめ教室を出る 私たちはお互い一度帰宅して、また集まる 私は腰に剣をさして、革鎧にフード付きマントを羽織り、家を出る 集合地点にライフル銃を担いで、ベストに同じくフード付きマントを羽織ったミキがいた 「お待たせ!」 「うん。行こう!」 二人で駆け足でナード湿地に向かう ナード湿地は街の東から出て、イース平原を南に行くとある そしてナード湿地に着くと、 「おお、いるいる。ハースフィッシュがたっぷりと」 「っていうかアカネちゃん。雨の日の湿地って剣士に相性悪すぎるんだけど」 ミキが言う。そんなのはわかっている 雨で濡れた湿地は足をとられやすく、走りにくいのだ でも、 「走り慣れたから平気。それに、他の人たちはほとんど来ないから戦いまくれるし!」 「まあ、そうだね」 「さあ、狩るぞー!」 腰の剣を抜き放ち、構える 横ではミキが岩の上でライフルをしゃがみ立ちで構える 私が走り出し、ミキが撃ち出す
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