第一章

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それから三十分 剣を大上段に構え、 「終わりだぁ!」 振り下ろす 剣の刃が相手の体を切り裂き、相手は悲鳴を上げ、沈黙する 倒した。すると、 「お?……きた!レベルアップ!」 「え?やったね!ついに念願のLV10!おめでとー!」 完璧にRPGのように効果音こそ無いが、レベルアップ時に一瞬だけ自信の体が光るのだ そして今まさに体が光ったのだ 「やたー!」 と、喜んでいると、 ドクン! 大きな音と同時に世界が振動した 「「え……?」」 思わず顔を見合わせる ドクン! 再び大きな音と同時に世界が振動した 咄嗟に私たちは体を寄せ合う ドクン!……ドクン!……ドクン! 徐々に音の感覚が早まり、空の雲が晴れる 「何?……これ……」 ミキが上を向いて呟く 空を仰ぐとそこには謎の幾何学的な陣が遠くにも近くにも無数に描かれていた 魔法陣とは何か違う感じがする すると、空の陣が発光し、光の柱が生まれる 「眩しっ……!」 咄嗟に目を閉じる 光が止み、目を開くと、私は自分の目を疑った 目の前の光の柱がでていた後には巨大な中世風の城が建っていたのだ そこはイース平原の東に建っている 私たちはナード湿地からイース平原を見渡せる位置に行くと、 中世風の城(周りに城下町。そして城壁もある)から武器を構えた兵士が現れ、街に向かって進み始めた 「もし、かして……」 嫌な予感がし、私は街に向かって走り出す 雨は止んでいたが、今はあまり気にしなかった
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