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「総員、叩き潰せ!」
「「「おおおー!!」」」
門の外より大量の武器を持った人達が兵士たちに攻めかかる
その中で私のより明らかに大振りの大剣を手に陣頭指揮する人がいる
黒髪黒目の黒一式の鎧に緑の陣羽織を羽織っている男性だった
それに続いて次は濃い蒼に所々に水色の入った髪の小刀を二本振るう小柄な女性がいた
その二人を主軸に門の部隊はあっさり全滅した
「ふぅ、やれやれ。陸に上がるといきなりアーダーに合うなんてな」
「大将。全滅確認しました」
「おう、お疲れさん。セナ、状況は?」
黒だらけ(陣羽織を除いて)の男が小柄な女性に話しかける
「なんかアーダーがこの街を襲撃したって」
「なるほどな。じゃああそこの嬢さん方は生き残りか」
「っ!?」
すると、二人の目が一斉にこちらを向く
バレてた!
そう感じ壁に隠れる
「ねえ、アカネちゃん」
「?」
私が首を傾げるとミキが、
「あの人たち、悪い人なのかな?」
「一応善人ぶってはいるな」
「お前だけな」
「「!?」」
気がつくとそこには先の男の人と女の人がいた
思わず後ずさる
「あ~あ。セナがいたから恐がっちまったじゃないか」
「だからどう見てもお前にだよ」
男の人のわき腹にアイアンクローを入れ込む小柄な女の人
「ぐあぁぁっ!わきが!わき腹が持って行かれるっ!!すっ、すみません!痛いので離してっ!?ぐおおぉぉぉっ!!」
アイアンクローで男の人が倒れ、すぐ起きあがり
「え~と……?君たちはこの町の子?」
掴まれた箇所をさすりながら尋ねてくる
「あ……はい」
「そうかじゃあ、ここは危ないから俺たちの拠点に行こう」
そう言うと男の人が歩き出す
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