第一章

7/7
前へ
/109ページ
次へ
すると、いきなり男の人が振り返り、 「自己紹介を忘れてた。俺はセントミラー国軍、大総統の蒼城ソウキだ。堅苦しいのはいらないからソウキで」 自分を指さし言う いきなりの自己紹介。まあ名乗られないよりはましかな 「それでこの小さい人間の形をしたモンスターは……」 私達はソウキさんの後ろから現れた人影をみた瞬間 ソウキさんが前のめりに倒れ、その背中に膝から跳び蹴りを入れた姿勢の小柄な女の人 「誰がモンスターだって?」 「ほら……。攻撃するところとか……」 小柄な女の人が倒れたソウキさんの背中を踏みつぶしながら言う そしてソウキさんは踏みつぶされながら言う 「とりあえずこいつは海瞳セナ。我が軍の一員だ……」 セナさんの説明をして力尽きる(?)ソウキさん 「私は楠アカネです。こっちは私の友達の斥葉ミキ」 とりあえずこちらも自己紹介をする 「えっと、よろしくお願いします?」 疑問符がついてる 「というかセナ……。大総統をあまり踏まないでくれ」 「いいじゃん。別に」 「いい笑顔で踏むな。痛いから。あと歩けねぇから」 そしてようやく立ち上がって、背中をさすりながらソウキさんが、 「まあいいや。楠と斥葉だったか?」 私は頷くと、ソウキさんが、 「こっちの国に来てくれ、事情を話し合おう。あと、…………この世界の仕組みを」 先程までふざけ合っていた顔から一変して真剣な顔になった
/109ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加